引っ越しや模様替えで不要になったベッドフレーム。
「大きくて邪魔だけど、どうやって処分したらいいの?」「粗大ゴミで出せるの?」と悩む方も多いのではないでしょうか。
ベッドフレームの処分には、自治体の粗大ゴミ回収やリサイクル業者への依頼、自分で解体して家庭ゴミに出すなど、いくつかの方法があります。
正しい処分方法を知っておくことで、手間も費用もぐっと抑えられますよ。

この記事では、ベッドフレームを粗大ゴミとして処分する方法や注意点をわかりやすく解説します。
ベッドフレームは粗大ゴミになるの?
引っ越しや買い替えで不要になったベッドフレーム。
まず気になるのが、「そもそもこれって粗大ゴミなの?」という点です。
自治体によってルールは少しずつ違いますが、基本的にベッドフレームは家庭で出る大型の家具として「粗大ゴミ」に分類されることが多いです。
自治体で粗大ゴミに該当する基準
多くの自治体では、「一辺の長さがおおむね30cm以上のもの」や「指定のごみ袋に入らないもの」は粗大ゴミとして扱われます。
ベッドフレームはそのままの状態では袋に入らないため、基本的には粗大ゴミに該当します。
ただし、一部の自治体では「解体すれば可燃ごみとして出せる」としている場合もあるため、念のためお住まいの地域のホームページを確認しておきましょう。
フレームとマットレスは別扱い?
ベッドの処分で注意が必要なのが、「フレームとマットレスは別物」という点です。
マットレスは多くの自治体でスプリングの有無によって分別方法が異なり、リサイクル対象になるケースもあります。
一方、ベッドフレームは木製や金属製であっても、素材に関わらず粗大ゴミとして出すのが一般的です。
同時に処分したい場合は、それぞれの出し方を確認しておくことが大切です。
処分前に確認すべきルールと手順
自治体の粗大ゴミ回収を利用する場合、事前予約が必要になるのが一般的です。
電話やインターネットで回収の申し込みを行い、指定された日に所定の場所に出す必要があります。
また、多くの自治体では「粗大ゴミ処理券(有料)」を貼り付ける必要があります。
さらに、フレームの種類や大きさによっては、持ち運びやすいように事前に解体が求められることもあります。
ベッドフレームを処分する7つの方法

ベッドフレームの処分方法は1つではありません。
自分の生活スタイルや状況に合わせて、最適な方法を選ぶことが大切です。
ここでは、代表的な7つの処分方法について紹介します。
自治体の粗大ゴミ回収を利用する
もっとも一般的な方法が、自治体の粗大ゴミ回収です。
多くの自治体では、ベッドフレームを粗大ゴミとして有料で回収しています。
事前に申し込みを行い、粗大ゴミ処理券を貼って指定場所に出す必要があります。
費用は地域によりますが、数百円から千円前後が目安です。
処理施設に持ち込んで処分する
一部の自治体では、指定された処理施設(クリーンセンターなど)に自分でベッドフレームを持ち込むことも可能です。
持ち込み処分は予約不要の場合もあり、回収日を待つ必要がありません。
手数料も比較的安く抑えられることが多いですが、大型家具を運ぶ手段が必要です。
自分で解体して家庭ゴミに出す
木製や金属製のフレームを自分で解体し、小さくすれば家庭ゴミとして出せる場合があります。
自治体のルールに従い、可燃ゴミ・不燃ゴミ・資源ゴミに分別する必要があります。
解体には工具と作業スペースが必要ですが、費用を抑えたい人には有効な方法です。
不用品回収業者に依頼する
自分で運び出せない、手間をかけたくないという人には不用品回収業者の利用が便利です。
電話一本で家の中からベッドフレームを回収してくれます。
即日対応や時間指定ができる場合もあり、急ぎの処分にも対応できます。
ただし、費用は他の方法より高めです。
リサイクルショップに買取依頼する
状態の良いベッドフレームであれば、リサイクルショップや中古家具店で買取してもらえることがあります。
買取が成立すれば処分費用がかからないどころか、現金が手に入る可能性も。
ただし、汚れや破損があると買取を断られることもあるため、事前に確認が必要です。
引越し業者の回収サービスを活用
引っ越しのタイミングであれば、引越し業者が不要家具の回収を行ってくれることもあります。
回収費用は業者によって異なりますが、運搬と処分をまとめて依頼できるのがメリットです。
見積もり時に事前に相談しておくとスムーズです。
購入店舗などで引き取ってもらう
新しいベッドを購入する場合、購入店舗や通販サイトが旧品を回収してくれるサービスを提供していることがあります。
回収の可否や費用は店舗によって異なりますが、買い替えのタイミングであればもっとも手間の少ない方法といえます。
自治体の粗大ゴミとして出す方法
多くの家庭で選ばれている処分方法が、自治体の粗大ゴミ回収です。
費用を抑えながら安全に処分できる方法ですが、事前の申し込みや準備が必要です。
スムーズに出すためには、手順をきちんと確認しておきましょう。
申し込み手順と収集日の流れ
粗大ゴミを出すには、まず自治体の窓口やホームページで申し込みを行います。
電話やインターネットで受付している自治体が多く、申込み時に「品目」「サイズ」「出す予定日」などを伝えます。
申し込み後に回収日や収集場所が指定されるため、忘れずにメモしておきましょう。
収集までには1週間〜数週間かかることもあるため、余裕を持って準備することが大切です。
繁忙期には希望日に予約できないこともあるため、早めの行動がポイントです。
粗大ゴミ処理券の購入と貼り方
申し込みが完了したら、指定された金額分の粗大ゴミ処理券をコンビニやスーパーで購入します。
処理券は、ベッドフレームのよく見える場所に直接貼る必要があります。
処理券に記名欄がある場合は、名前や受付番号を記入するのを忘れずに。
シールの剥がれや紛失を防ぐため、テープでしっかり固定しておきましょう。
貼り忘れや誤った位置に貼った場合は収集されないことがあるので注意が必要です。
自力で運ぶ必要がある点に注意
粗大ゴミ回収は基本的に「家の外に出されたもの」を対象としています。
そのため、ベッドフレームを解体したとしても、自宅の前や指定された場所まで自分で運ばなくてはいけません。
集合住宅では建物の入口付近や専用の収集場所が指定されることもあります。
フレームが大きくて運べない場合は、解体したり別の処分方法を検討したりする必要があります。
腰や肩を痛めないよう、家族や友人に手伝ってもらうと安心です。
処理施設に持ち込んで処分する流れ
自治体によっては、粗大ゴミを自宅での回収ではなく、直接施設に持ち込んで処分する方法も選べます。
ベッドフレームを自分で運搬できる場合には、収集日を待たずに処分できるため、急ぎのときや都合が合わないときに便利です。
事前準備や施設のルールをしっかり確認しておきましょう。
クリーンセンター等での受付手順
持ち込み処分を受け付けている自治体では、クリーンセンターやリサイクルセンターなどの施設が指定されていることが一般的です。
施設によっては事前予約が必要な場合もあり、事前に自治体のホームページで確認するのが安心です。
施設では受付で車のナンバーや本人確認書類(運転免許証など)の提示を求められることもあります。
施設の受付時間は平日昼間に限られることが多いので、事前に時間帯もチェックしておきましょう。
持ち込み時に必要なもの・注意点
ベッドフレームを車で運ぶには、ある程度の荷室スペースが必要です。
セダンや軽自動車では運びきれないことがあるため、ワゴン車やトラックを使うのがおすすめです。
また、フレームが長い場合は、解体して積み込む必要があります。
施設では積み下ろしをすべて自分で行う必要があるため、作業用手袋や養生シートなども用意しておくと安心です。
車両の通行ルートや搬入口の位置も事前に調べておくとスムーズに作業ができます。
手数料や処分費用の目安
処理施設への持ち込みには、処分手数料がかかるのが一般的です。
金額は重量や品目により異なり、10kgあたり100円〜200円ほどが目安となります。
ただし、自治体によってはベッドフレームが「1点あたり◯円」と定額になっている場合もあります。
持ち込む量や組み合わせによって費用が変わるため、事前に見積もりを確認しておくと安心です。
自宅回収よりも安く済むことが多く、時間と車の手配が可能なら有力な選択肢となります。
解体して家庭ゴミで処分する方法
ベッドフレームの素材や大きさによっては、自分で解体して家庭ゴミとして出すことも可能です。
費用をかけずに処分したい場合や、粗大ゴミとして出すのが難しいときに検討したい方法です。
ただし、解体には手間や注意点があるため、事前に準備を整えておきましょう。
解体に必要な道具と安全対策
一般的なベッドフレームの解体には、ドライバーや六角レンチ、ノコギリなどが必要です。
木製のフレームはビス留めされていることが多く、ネジを外せば簡単に分解できますが、金属製の場合は工具が必要な場合もあります。
作業中はケガを防ぐために軍手や保護メガネを着用し、周囲に危険物がないことを確認してから始めましょう。
床に傷がつかないように、シートや段ボールを敷いて作業するのもおすすめです。
木製・金属製など材質による分別
ベッドフレームを家庭ゴミとして出す場合、材質によって分別方法が異なります。
木製のパーツは可燃ゴミとして扱われることが多く、金属製の部品は不燃ゴミや資源ゴミとして分けて出す必要があります。
自治体によっては「50cm以下の長さに切断する」などの条件を設けていることもあるため、長さや重量を確認して分別しましょう。
プラスチック製の部品がある場合は、素材に応じたゴミ種別に従うことも忘れずに。
自治体によっては家庭ゴミ不可
すべての自治体で、解体すれば家庭ゴミとして処分できるとは限りません。
一見小さくなっても、素材や構造によっては粗大ゴミ扱いとなることがあります。
また、一部の自治体では家庭ゴミとして出せるサイズや数量に制限があり、複数の袋に分けて出す場合は追加の手数料が発生することも。
こうした点は自治体の公式サイトや清掃センターに問い合わせて、必ず事前に確認しておくことが重要です。
不用品回収業者に依頼する際の注意点

ベッドフレームを自分で運べない、急いで処分したい、解体が面倒といった理由から、不用品回収業者に依頼する人も増えています。
便利でスピーディーな反面、業者選びを間違えると高額請求やトラブルにつながることもあるため、注意が必要です。
無料回収をうたう業者に要注意
「無料で回収します」とアピールする業者には特に注意が必要です。
実際には回収後に「別途作業費」「出張費」などの名目で費用を請求されるケースもあります。
中にはトラックで巡回しながら不用品を回収している業者もありますが、こうした業者の多くは許可を持っておらず、トラブルにつながる可能性が高いため、利用は避けた方が安心です。
事前見積りや口コミをチェック
信頼できる業者かどうかを見極めるには、事前見積もりの有無とその内容が明確であるかが重要です。
電話だけでの概算ではなく、現地見積もりを無料で実施してくれる業者を選びましょう。
また、公式サイトの利用者レビューや、Googleマップ・口コミサイトでの評価も参考になります。
見積もり後のキャンセル可否や、料金の明細提示の有無も確認しておくと安心です。
業者選びは慎重に
不用品回収は誰でも参入できる業種のため、信頼できる業者とそうでない業者の差が激しいのが実情です。
インターネット広告やチラシで見かける業者の中には、回収後に法外な追加料金を請求したり、不法投棄を行ったりする悪質なケースもあります。
料金の安さだけで選ばず、過去の口コミや実績、ホームページの記載内容などを総合的に確認しましょう。
(参考)
一般家庭から排出される不用品を回収するには、法律上「一般廃棄物収集運搬業」の許可を取得する必要があります。ただし、当サイトで紹介している業者の中には、自社では回収業務を行わず、「一般廃棄物収集運搬業」の許可を取得し、実際に回収を行っている各地域の提携業者に業務を委託している場合があります。
このような場合、紹介業者自身が許可を取得していなくても、実際に回収を行う提携業者が許可を取得し適法に業務を行っているため、法律上も問題ありません。
ベッドフレーム処分にかかる費用の目安
ベッドフレームを処分する際は、選ぶ方法によって費用が大きく変わります。
処分前におおよその金額を把握しておくことで、予算の見通しが立ち、余計な出費を防ぐことができます。
それぞれの方法ごとに、費用の目安を見ていきましょう。
粗大ゴミ処分時の料金相場
自治体の粗大ゴミ回収を利用する場合、費用は「処理券」を購入して支払います。
料金は自治体やベッドフレームの大きさによって異なりますが、一般的には300円〜1,200円程度が目安です。
比較的安価で利用できるのがメリットですが、予約から収集までに時間がかかることもあるため、スケジュールに余裕を持っておくことが大切です。
回収業者に依頼した場合の費用例
不用品回収業者を利用する場合、料金は自治体の処分に比べて高くなります。
基本料金に加えて、出張費・運搬費・処分費などが加算される仕組みです。
ベッドフレーム1点だけなら5,000円〜10,000円程度が相場ですが、他の家具もまとめて処分する場合はセット料金が適用され、割安になることもあります。
即日対応や階段作業などのオプションを依頼すると追加費用がかかるため、事前見積もりは必須です。
持ち込み等によるコスト削減のコツ
費用をなるべく抑えたい場合は、解体して家庭ゴミで出したり、自治体の処理施設に自分で持ち込む方法がおすすめです。
解体が可能であれば家庭ゴミとして無料または少額で出せる場合もあり、持ち込み処分も重量制の料金設定が多いため、1,000円以下で済むケースもあります。
ただし、工具の準備や運搬の手間がかかるため、自分で対応できる範囲かどうかを考えて選ぶことが大切です。
処分時によくある疑問とトラブル対策
ベッドフレームの処分は、やってみると意外に迷うことや思わぬトラブルが起こりがちです。
事前に対策を知っておくことで、無駄な出費や手間を減らし、安全に処分することができます。
ここでは特に多い疑問や注意点を取り上げます。
解体中にケガをしないための注意点
ベッドフレームを自分で解体する際には、手や指をケガする事故が少なくありません。
作業は必ず軍手を着用し、安全な姿勢で行いましょう。
ネジを外すときは指を挟まないように注意し、金属製の部品を扱うときは角で切らないように慎重に進めてください。
滑りにくい靴を履き、周囲に小さな子どもが近づかないようにすることも大切です。
解体しても粗大ゴミになるケースも
「解体したから家庭ゴミで出せる」と思っても、自治体によっては一定のサイズや素材の条件を満たさない限り、粗大ゴミ扱いになることがあります。
例えば、長さが50cm以上ある木材や、複数の金属部品を組み合わせた構造などは、解体しても粗大ゴミとして処理するよう求められる場合があります。
自治体のゴミ分別ルールを事前に確認することが必要です。
マットレスと同時処分するときは?
ベッドフレームと同時にマットレスも処分したい場合、注意すべき点があります。
特にスプリング入りマットレスは「家電リサイクル法」の対象ではないものの、ほとんどの自治体で粗大ゴミとは別に取り扱われており、処分方法や料金が異なることがあります。
フレームと同時に出す場合でも、それぞれの品目ごとに申し込みや処理券が必要なことがあるため、分けて準備しておくと安心です。
まとめ
ベッドフレームはサイズが大きく処分に悩みがちな家具ですが、自治体の粗大ゴミ回収をはじめ、さまざまな方法で適切に処分できます。
事前にルールや費用を確認し、自分に合った方法を選ぶことが大切です。
この記事のポイントまとめ:
・ベッドフレームは多くの自治体で粗大ゴミに該当する
・処分方法は全部で7種類あり、費用や手間が異なる
・自治体回収は安価だが予約や運搬が必要
・解体して家庭ゴミに出すには分別と安全対策が必要
・回収業者は便利だが、トラブル防止のため事前確認が重要