引っ越し時に全部捨てるのはアリ?そのメリットと注意点

引っ越しの日が近づくほど、「いっそ全部捨てて新しい暮らしを始めたい」と考える人は少なくありません。

でも費用や手続き、後悔などの不安が頭をよぎり、結局荷物に手を付けられずにいませんか?

全部捨てる決断には大きなメリットがありますが、捨て方を間違えると追加料金やトラブルを招く恐れもあります。

キヨさん
キヨさん

この記事では引っ越しで全部捨てる方法と失敗しないコツについて紹介します。

  1. 引っ越しで全部捨てるのはどんな人?
    1. 物が多すぎて整理が追いつかない人
    2. ミニマリスト思考の人
    3. 転居先に持ち込みたくない場合
    4. 離婚・転職など人生の転機
  2. 引っ越しで全部捨てるメリットとは?
    1. 引っ越し費用を大きく抑えられる
    2. 荷造り・荷解きが不要になる
    3. 新居での生活をゼロからスタート
    4. 「捨てる決断」が自分を変える
  3. 引っ越し前に全部捨てる際の準備と手順
    1. 本当に全部捨てる必要があるのか?
    2. 捨てる・残すの判断ルールを決める
    3. 処分方法を品目別に整理しておく
    4. 退去日までのスケジュールを逆算
  4. 品目別に見る処分方法と注意点
    1. 家具・家電の適正な処分ルール
    2. 衣類・本・日用品などの手放し方
    3. リサイクル家電や危険物の扱い
    4. 食品や日用品の消費スケジュール
  5. 全部捨てる場合にかかる費用の目安
    1. 自治体回収・持ち込み処分の費用例
    2. 不用品回収業者に依頼した場合
    3. ハウスクリーニング費用も考慮?
    4. 新生活準備に必要な初期費用も確認
  6. 不用品回収業者に依頼する際の注意点
    1. 業者に依頼する際の注意点
    2. 許可の有無や所在地の明記確認
    3. 見積もりの明確さと追加料金の有無
    4. 口コミや評価のチェックポイント
  7. 全部捨てると後悔するケースと対策
    1. 思い出の品や個人情報付きアイテム
    2. 家具・家電を再購入するコスト
    3. 捨てた後に必要になる物の見極め方
    4. 捨てずに済む代替策
  8. よくある質問(Q&A)
  9. まとめ

引っ越しで全部捨てるのはどんな人?

引っ越しで全部捨てるのはどんな人?

物が多すぎて整理が追いつかない人

荷物が多すぎて、何から手をつけていいか分からなくなっている人にとって、「全部捨てる」という選択はひとつのリセット手段になります。

収納の奥に何年も使っていない物がたくさんある場合、引っ越しのタイミングで手放すのは合理的です。

特に忙しくて片付けの時間が取れない人は、いちいち分別している余裕もありません。

丸ごと処分してしまえば、荷造りに悩まずにすみます。

ミニマリスト思考の人

できるだけ物を持たず、シンプルな生活を目指すミニマリストにとっては、「全部捨てる」ことが理想の暮らしに近づく第一歩になります。

引っ越しは暮らし方を変える絶好のタイミングなので、過去の持ち物を一掃する人も少なくありません。

たとえば、家具付きの賃貸に住む場合などは、自分の物をすべて手放しても生活に支障が出ないケースもあります。

転居先に持ち込みたくない場合

古くなった家具や家電が多い、汚れやニオイが気になる、という理由で、引っ越し先に荷物を持ち込みたくないケースもあります。

また、転居先が狭かったり間取りが大きく異なる場合も、持ち物をゼロから見直す必要が出てきます。

引っ越し先がシェアハウスや実家など共有スペースがある住まいであれば、そもそも私物を大量に持っていくことができないこともあります。

離婚・転職など人生の転機

人生の大きな節目で「心機一転」したいと考えたとき、持ち物の整理は気持ちの切り替えにもつながります。

離婚や退職、実家の売却などをきっかけに、あえて全部手放して新しい生活をスタートさせる人もいます。

思い出の詰まった品を手放すことで前に進めることもありますし、必要なものだけを買い直すことで自分らしい生活を再構築しやすくなります。

引っ越しで全部捨てるメリットとは?

引っ越し費用を大きく抑えられる

引っ越し費用は運ぶ荷物の量で大きく変わります。

全部捨てて荷物がほとんどなければ、トラックのサイズも人手も最小限で済むため、料金が大幅に安くなります。

とくに長距離の引っ越しでは、この差が数万円以上になることもあります。

また、荷物が少なければ引っ越し業者の手配すら不要になる可能性もあります。

荷造り・荷解きが不要になる

荷物がないので、ダンボールに詰めたり運んだりする手間がなくなります。

引っ越し当日まで片付けに追われることもありませんし、新居でも荷解きの作業がほとんど発生しません。

時間も体力も大きく節約でき、ストレスの少ない引っ越しになります。

荷造りが苦手な人や高齢の方にも大きな利点となります。

新居での生活をゼロからスタート

全部捨てることで、まっさらな気持ちで新生活を始めることができます。

家具や家電を新しく選ぶ楽しさもあり、「自分が本当に好きな物だけに囲まれた暮らし」を実現しやすくなります。

これまでの暮らしで感じていた不便やストレスも、引っ越しを機に解消しやすくなります。

インテリアの好みが変わった場合にも、理想の部屋作りがしやすくなります。

「捨てる決断」が自分を変える

思い切ってすべてを手放す経験は、考え方や暮らし方を変えるきっかけにもなります。

「物が多い=安心」という気持ちにとらわれず、必要な物だけで満足できるようになったという人も少なくありません。

「持たない暮らし」への第一歩として、全部捨てるという選択には心理的な効果もあります。

過去を整理し、未来に向けた一歩を踏み出す意味でも、大きな意義があります。

引っ越し前に全部捨てる際の準備と手順

本当に全部捨てる必要があるのか?

「全部捨てたい」と思っても、すべての持ち物が不要とは限りません。

たとえば、貴重品や身分証明書、契約書類などは再発行に手間がかかるため、処分してはいけません。

また、思い出の品のように「今すぐ使わないけれど捨てにくい物」は、一時的に保管するという選択肢もあります。

捨てる前に一度、第三者の視点で見直すと、冷静な判断がしやすくなります。

捨てる・残すの判断ルールを決める

効率よく判断するには、事前にルールを決めておくのがおすすめです。

たとえば「1年以上使っていない物は捨てる」「代用品があるものは手放す」といった基準を作れば、迷う時間が減ります。

家族がいる場合は、事前に話し合ってルールを共有しておくとトラブルになりにくくなります。

判断に迷うものは一時保留ボックスを作ると便利です。

処分方法を品目別に整理しておく

家電や家具、衣類など、品目ごとに適切な処分方法は異なります。

たとえば冷蔵庫や洗濯機などのリサイクル家電は、自治体では回収できず、リサイクル料金と運搬料がかかります。

逆に衣類や日用品などは、自治体の可燃ごみで処分できる場合が多く、計画的に捨てることで処分費用を抑えられます。

事前に自治体のホームページで分別ルールを確認しておきましょう。

退去日までのスケジュールを逆算

「全部捨てる」と決めた場合でも、引っ越しまでに処分が間に合わなければ意味がありません。

大型家具の粗大ごみ回収は予約が必要な自治体が多く、1~2週間待たされることもあります。

そのため、退去日から逆算していつ何を捨てるかをカレンダーに書き出し、早めに動き出すことが重要です。

業者に依頼する場合も、希望日に来てもらえるとは限らないため、余裕を持って準備しましょう。

特に繁忙期(3〜4月)は予約が取りづらくなるので注意が必要です。

品目別に見る処分方法と注意点

品目別に見る処分方法と注意点

家具・家電の適正な処分ルール

家具や家電はサイズが大きく、処分に手間がかかる品目です。

ソファやベッドなどの大型家具は、多くの自治体で「粗大ごみとして扱われ、事前予約と処理券の購入が必要です。

また、冷蔵庫・洗濯機・テレビ・エアコンは「家電リサイクル法」の対象で、自治体では回収できません。

リサイクル料金と運搬費がかかるため、処分費用を事前に調べておくことが大切です。

衣類・本・日用品などの手放し方

衣類や本、雑貨などの小物類は、一見すると捨てやすそうですが、量が多くなると分別に時間がかかります。

衣類は可燃ごみに出せることが多いですが、地域によっては資源回収としてまとめて出す必要があることもあります。

本や雑貨は状態が良ければリサイクルショップやフリマアプリで手放すことも可能です。

ただし時間がない場合は、潔くまとめて処分するのが現実的です。

リサイクル家電や危険物の扱い

冷蔵庫やエアコンなどのリサイクル家電は、適切な方法で処分しないと不法投棄とみなされる恐れがあります

また、スプレー缶・ライター・乾電池などの危険物は、可燃ごみや不燃ごみとは分けて出す必要があるため、地域のルールに従って処分しましょう。

中身が残ったまま出すと火災や爆発の原因になることもあるので、完全に使い切ってから出すことが重要です。

食品や日用品の消費スケジュール

冷蔵庫の中の食品や、洗剤・トイレットペーパーなどの日用品も忘れがちな処分対象です。

賞味期限が近いものや使いかけの洗剤などは、引っ越し直前にまとめて処分することになります。

事前に残りの量を確認し、なるべく使い切れるように計画しておくとムダがありません。

未開封で状態のよい食品は、フードバンクなどに寄付できるケースもあります。

全部捨てる場合にかかる費用の目安

自治体回収・持ち込み処分の費用例

自治体でのごみ処分は費用を抑えやすい方法です。

可燃ごみ・不燃ごみは通常無料またはごみ袋代のみで済みますが、粗大ごみは1点ごとに数百円〜1,000円前後の手数料がかかります。

大量に出すとそれなりの出費になるため、処分する物の数を事前に数えておくことが大切です。

また、ごみ処理施設に直接持ち込めば、重さによる計量制で割安になることもあります。

不用品回収業者に依頼した場合

業者にまとめて処分を依頼する場合、料金はトラックの大きさや積み込む量で決まるのが一般的です。

軽トラ1台分で1万円〜2万円程度、2トントラックなら3万円〜6万円程度が相場です。

作業員の人数、階段作業の有無、深夜対応の可否などによって追加料金が発生することもあります。

複数社から見積もりを取って比較することが重要です。

ハウスクリーニング費用も考慮?

「全部捨てる」ほどの大規模な片付けでは、床や壁の汚れ、ホコリの蓄積が目立つこともあります。

特に賃貸物件では、原状回復のために掃除が必要になるケースが多く、退去時に別途ハウスクリーニング費用が発生することもあります。

1K〜1LDKで1万〜2万円前後が目安です。

必要に応じて、不用品回収とセットで依頼できる業者を検討するのも一つの方法です。

新生活準備に必要な初期費用も確認

全部捨てる場合は、家具・家電・日用品などをすべて買い直す必要があります。

冷蔵庫・洗濯機・エアコンなどの家電だけでも10万円を超えることもあり、ベッドや机、カーテンなどを含めると出費はさらに増えます。

引っ越し費用が安くなっても、新生活の準備にかかる総額を事前に計算しておかないと、後で予算オーバーになるリスクがあります。

不用品回収業者に依頼する際の注意点

業者に依頼する際の注意点

不用品回収業者に依頼する場合は、「安さ」だけで選ぶのは危険です。

対応がずさんだったり、あとから高額な追加料金を請求されたりするトラブルもあります。

不用品回収業者を比較して、信頼できる会社を見つけたい方はこちら

大切なのは、事前にしっかりと確認すべきポイントを押さえておくことです。

料金体系・許可の有無・所在地の記載など、基本的な情報をチェックするだけでも、悪質業者を避けやすくなります。

許可の有無や所在地の明記確認

不用品回収には、法律上「一般廃棄物収集運搬業」の許可が必要です。

この許可をきちんと取得しているかどうか、また業者の所在地や連絡先が明記されているかは、信頼できるかどうかを見分ける大きなポイントです。

所在地が不明確だったり、携帯番号しかない場合は注意が必要です。

会社名・住所・固定電話番号・許可番号の4点は最低限チェックしておきましょう。

見積もりの明確さと追加料金の有無

電話やフォームだけで見積もりを出す業者も多いですが、実際に現地を見てから追加費用を請求されるケースもあります。

「トラック積み放題」と書かれていても、量が多い・階段がある・夜間作業になるなどで、追加料金がかかることがあります。

事前に「どこまでが基本料金に含まれるか」「当日の追加料金の有無」を確認しておくことがトラブル防止につながります。

口コミや評価のチェックポイント

業者選びでは、実際の利用者の口コミや評判も参考になります。

Googleマップや口コミサイトなどで「対応が丁寧だったか」「料金が見積もり通りだったか」などをチェックしましょう。

中にはサクラのような口コミもあるため、良い評価だけでなく、悪い評価にも目を通すことが大切です。

複数のレビューを比較しながら、総合的に判断すると安心です。

(参考)
一般家庭から排出される不用品を回収するには、法律上「一般廃棄物収集運搬業」の許可を取得する必要があります。

ただし、当サイトで紹介している業者の中には、自社では回収業務を行わず、「一般廃棄物収集運搬業」の許可を取得し、実際に回収を行っている各地域の提携業者に業務を委託している場合があります。

このような場合、紹介業者自身が許可を取得していなくても、実際に回収を行う提携業者が許可を取得し適法に業務を行っているため、法律上も問題ありません。

全部捨てると後悔するケースと対策

思い出の品や個人情報付きアイテム

アルバム卒業証書手紙などの思い出の品は、捨てたあとに「あれだけは残しておけばよかった」と後悔することが多いアイテムです。

また、通帳の控えや保険証券など個人情報が記載された書類は、処分方法を誤ると情報漏えいにつながる恐れがあります。

捨てる前に写真を撮る、スキャンする、細かく裁断するなどの対策をとりましょう。

家具・家電を再購入するコスト

すべて買い直すと決めたものの、新居で「やっぱり前の冷蔵庫のほうが使いやすかった」と後悔することもあります。

また、ベッドやソファなど使い慣れた家具は、買い替えても同じ満足感が得られない場合もあります。

捨てる前に「本当に今のものに不満があるか」「買い替えにどれくらいの費用がかかるか」を具体的に考えておくと後悔しにくくなります。

捨てた後に必要になる物の見極め方

「どうせ新居で買えばいい」と安易に考えて捨てた結果、同じような物をすぐに買い直すことになるケースは少なくありません。

引っ越し先での生活をリアルにイメージし、「これはすぐ使うか」「一時的に代用できるか」などを考えて判断することが大切です。

必要かどうか迷う物は、数点だけでも持っていくか、一時保管サービスを活用するのも有効です。

捨てずに済む代替策

「全部捨てる」つもりでも、すべてを処分する必要はありません。

使わないけれど状態の良い物は、家族や友人に譲ったり、地域の掲示板やフリマアプリで譲渡したりする方法もあります。

また、トランクルームや宅配型の一時保管サービスを利用すれば、後から必要になったときに取り出せる安心感があります。

完全に捨てる前に、こうした選択肢も検討してみましょう。

よくある質問(Q&A)

Q. 引っ越しで全部捨てるとどれくらいお金がかかる?
A. 処分方法によって費用は変わります。

自治体での処分なら粗大ごみ1点数百円程度、不用品回収業者に頼むと軽トラック1台分で1〜2万円、2トントラックだと3〜6万円ほどが相場です。

家具や家電をすべて買い直す場合は、10万円以上の出費になることもあります。

Q. 家電リサイクル品はどうやって捨てればいいの?
A. テレビ・冷蔵庫・洗濯機・エアコンは「家電リサイクル法」の対象です。

自治体では回収できないため、家電量販店に依頼するか、リサイクル券を購入して指定場所へ持ち込む必要があります。

不用品回収業者にまとめて依頼することも可能です。

Q. 引っ越しで全部捨てた人は本当に後悔しないの?
A. 後悔しない人もいますが、「思い出の品まで捨ててしまった」「新生活で必要な物をまた買うことになった」などの声もあります。

すべてを処分する前に、本当に必要ないかを慎重に見極めることが大切です。

迷う物は一時保管するのがおすすめです。

Q. 不用品回収業者ってどこを見て選べばいい?
A. 許可の有無・会社の所在地・固定電話番号・料金体系・口コミの5点をチェックしましょう。

とくに料金の明確さは大事です。

「トラック積み放題」でも追加料金がかかることがあるので、事前に見積もり内容をよく確認しましょう。

Q. 引っ越し当日までに間に合わなかったらどうする?
A. 処分が間に合わないと、退去に支障が出ることもあります。

そんなときは即日対応してくれる不用品回収業者を探すか、トランクルームなどへ一時保管するのが現実的です。

いざという時に慌てないよう、早めにスケジュールを立てておきましょう。

まとめ

引っ越しをきっかけに「全部捨てる」という選択をする人は年々増えています。

うまく計画すれば費用も抑えられ、新生活を気持ちよくスタートすることができます。

ただし、何も考えずに捨ててしまうと、後悔したり余計な出費につながることもあるため、慎重な判断が必要です。

この記事のポイントまとめ:

  • 引っ越しで全部捨てるのはミニマリスト志向の人や転機を迎えた人に多い
  • 荷物を減らすことで引っ越し費用を大幅に削減できる
  • 捨てる前にはルール決めとスケジュール管理が重要
  • 品目ごとに処分ルールや手続きが異なるため事前確認が必要
  • 業者に依頼する際は許可や料金体系などの信頼性を必ずチェックする
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