引っ越しの準備をしていたら、ゴミが思ったよりも多くて、処分が間に合わない!そんな経験をしたことはありませんか?
可燃ごみや粗大ごみの処分日が引っ越し日と合わず、慌ててしまう人は少なくありません。
でも大丈夫。事前に選択肢を知っておけば、たとえゴミ捨てが間に合わなくても落ち着いて対応できます。

この記事では、ゴミの処分が間に合わないときの具体的な対処法をやさしく解説します。
ゴミ捨てが間に合わないのは珍しくない!まずは冷静に状況確認
ありがちなケースとその背景
引っ越しの準備をしていると、想像以上にゴミが出てきて驚く人は多いです。
普段は気づかないけれど、家の隅や押し入れには不要な物がたくさん眠っていることがあります。
とくに長年住んでいた家ほど、その量は膨れがちです。
また、自治体によっては粗大ごみの予約や収集までに数日~1週間以上かかることもあります。
そのため、「処分したい時にすぐ捨てられない」という状況が生まれやすいのです。
引っ越し前は荷造りや手続きに追われて余裕がなく、ゴミの分別や処分は後回しになりがちです。
「時間があるときにまとめて処分しよう」と考えていたら、気づけば引っ越し前日ということも珍しくありません。
焦って不法投棄…それだけは絶対NG
「もう時間がないから仕方ない」と、誰にも見られない場所にゴミを置き去りにしたくなる気持ちは分かります。
しかし、不法投棄は絶対にしてはいけません!
法律で禁止されており、見つかれば罰金などの厳しい処罰を受けることになります。
また、次に入居する人やご近所とのトラブルにもつながるため、自分自身の信用にも関わってきます。
玄関先や集合住宅のごみ置き場に、収集日ではない日に出してしまうのも同様に問題です。
管理会社から注意を受けたり、トラブルに発展したりする可能性もあるため、ルールを守ることが大切です。
放置のリスクと実際のトラブル事例
実際に、引っ越し後にゴミを残したことで管理会社や大家さんから連絡が来たという事例は少なくありません。
「鍵を返したあとに不用品を見つけた」と言われ、後日回収費用を請求されたケースもあります。
こうしたトラブルは、計画不足や思い込みから起こりがちです。
「間に合わないかも」と思った時点で、すぐに対応策を考えることが大切です。
引っ越し日までにゴミを処分できなかった時の選択肢

新居へ一時的に持っていく
どうしても処分が間に合わなかった場合、ゴミや不用品を一時的に新居へ持っていくのも一つの方法です。
ただし、引っ越し先に運び込むのは可燃ゴミや汚れた物ではなく、比較的きれいな状態のものに限りましょう。
荷物と一緒に段ボールにまとめて運べば、引っ越し作業もスムーズです。
ただし、持ち込み後の再分別や処分が手間になるため、仮置きできるスペースがあるか事前に確認しておくことが大切です。
自治体の焼却施設へ直接持ち込む
自治体によっては、可燃ゴミや不燃ゴミを直接焼却施設(ごみ処理場)に持ち込むことができます。
収集日を待たずに即日処分できることもあるため、時間がないときの強い味方になります。
持ち込みの際は、事前予約や身分証の提示が必要な場合もあるため、必ず自治体の公式サイトなどで確認しましょう。
施設によっては持ち込める品目に制限があるので注意が必要です。
また、車での搬入が前提となるため、運転できない人や車がない家庭にはハードルが高いかもしれません。
フリマやリサイクルショップで売却
家具や家電など、まだ使える状態のものは、フリマアプリやリサイクルショップで売るという手段もあります。
売却すればゴミとして処分する必要がなくなるうえ、少しでも費用の足しにすることができます。
ただし、フリマアプリは発送ややりとりに時間がかかるため、引っ越し直前には不向きです。
リサイクルショップでの買取は即日対応してくれることもありますが、事前の持ち込み確認や買取対象外の品がある点に注意しましょう。
大家・管理会社に相談する
「もう時間がない!」という状況で、最後の手段として考えられるのが、大家さんや管理会社への相談です。
タイミングや状況によっては、処分を代行してくれるケースもあります。
ただしこれはあくまで例外的な対応であり、確実に引き受けてもらえるとは限りません。
対応してもらえたとしても、別途費用を請求される可能性が高いです。
あくまで「どうしても間に合わない場合の最終手段」として考えましょう。
引っ越し当日に急ぎで対応する方法
即日回収可能な業者に依頼する
時間がなくても、即日対応してくれる不用品回収業者に依頼すれば、引っ越し当日でもスムーズに処分できます。
中には電話やWEBから申し込んで、数時間以内に回収に来てくれる業者もあります。
こうしたサービスを利用すれば、大型家具や家電などもまとめて回収してもらえるので、短時間で部屋を空にすることができます。
費用はかかりますが、どうしても自力で間に合わないときの強い味方です。
ただし、悪質な業者に注意が必要です。
見積もりをしっかり確認し、追加料金の有無などを事前に把握してから依頼しましょう。
引っ越し業者に回収をお願いする
引っ越し業者の中には、不要になった家具や家電をオプションで引き取ってくれるサービスを提供しているところもあります。
荷物の搬出と一緒に処分も済ませられるため、非常に効率的です。
ただし、事前予約が必要なケースが多く、当日の急な対応は難しい場合があります。
また、引き取り対象外の品目もあるため、依頼する前に確認しておくことが大切です。
「おまかせプラン」などを選べば、引っ越し作業と一緒に片づけが進められるので、忙しい人にはぴったりです。
ごみ処理場へ持ち込む際の注意点
自治体のごみ処理施設によっては、当日持ち込みが可能なところもあります。
時間がある場合や車を使える状況なら、直接持ち込むことで費用を抑えられる場合があります。
持ち込み前には、身分証明書や住所の確認書類が必要になることが多いため、あらかじめ準備しておきましょう。
また、混雑する曜日や時間帯を避けるのもポイントです。
可燃・不燃・粗大ごみなど、品目ごとに持ち込みルールが異なるため、自治体のルールに従って分別してから出かけるようにしてください。
ゴミの種類ごとの正しい処分方法
可燃・不燃・資源ごみはどうする?
引っ越し時に出るゴミの多くは、可燃・不燃・資源ごみに分類されます。
可燃ごみは生ごみや紙類など、燃やせるもの。不燃ごみは割れた食器や金属類、資源ごみは缶やペットボトル、新聞などです。
これらのごみは、自治体指定のごみ袋を使い、収集日や出し方のルールを守って処分するのが基本です。
ただし、引っ越し直前だと収集日に間に合わないケースもあるため、早めの分別と対応が必要です。
特に資源ごみは収集日が月に1〜2回と限られている自治体もあるため、タイミングを逃すと処分できずに残ってしまいます。
スケジュールを逆算して、出せるごみはできるだけ早く処分しましょう。
粗大ごみは事前申込が必要なことも
粗大ごみは、指定の寸法や重さを超える家具・家電などが該当します。
多くの自治体では、収集を希望する際に事前の予約と粗大ごみ処理券の購入が必要です。
予約から回収日までに1週間以上かかる場合もあるため、早めの申込みがとても重要です。
急いで処分したい場合は、処理場への直接持ち込みや業者への依頼も検討しましょう。
なお、予約を忘れたまま粗大ごみを出してしまうと、回収されずに残されるだけでなく、近隣住民からの苦情につながるおそれもあります。
ルールを守ることが大切です。
家電リサイクル法対象品の処分
テレビ・冷蔵庫・洗濯機・エアコンの4品目は、家電リサイクル法の対象となっており、粗大ごみとしては処分できません。
自治体や販売店を通じて正しい方法で処分する必要があります。
リサイクル料金や収集運搬費がかかるため、事前に費用を確認しておくと安心です。
購入した店舗での引き取りや、指定業者への持ち込みが主なルートになります。
処分方法がわからない場合は、自治体の窓口や公式サイトで確認しましょう。
回収には日数がかかる場合もあるため、引っ越し直前になって慌てないように早めに行動しておくのが安心です。
不用品回収業者に依頼する際の注意点

業者に依頼する際の注意点
不用品回収業者は、引っ越し直前でも対応してくれる便利な存在です。
ただし、業者選びを間違えると高額請求やトラブルに巻き込まれるおそれがあります。
まず、電話口だけで契約を進めず、見積もりの内容やサービスの詳細を必ず確認しましょう。
「無料回収」などの甘い言葉には要注意です。
契約前にしっかり確認する姿勢がトラブル回避につながります。
許可の有無や所在地の明記確認
業者が適法に回収を行っているか確認するために、公式サイトやチラシなどに「一般廃棄物収集運搬業」の許可が記載されているかをチェックしましょう。
また、所在地がはっきり記載されているかも重要なポイントです。
連絡先に携帯電話番号しかない場合や、会社名・住所の記載が不明瞭な場合は、利用を控えた方が安全です。
見積もりの明確さと追加料金の有無
見積もりは「総額」で確認しましょう。
作業後に「想定より量が多かった」と言って、追加料金を請求する悪質なケースもあります。
見積書に「追加料金なし」「○○まで含む」など、具体的な記載があると安心です。
不明点は事前に質問し、納得したうえで依頼することが大切です。
できれば訪問見積もりを受けることで、より正確な料金と作業内容を把握できます。
口コミや評価のチェックポイント
実際にその業者を利用した人の声はとても参考になります。
GoogleのクチコミやSNS、比較サイトなどを活用して、評判を事前にチェックしておきましょう。
特に「料金が違った」「当日来なかった」などの口コミが複数ある業者は要注意です。
一方で、「対応が丁寧だった」「スピーディだった」などの評価が多ければ、信頼できる業者である可能性が高いです。
信頼性のある業者を選ぶには、価格だけでなく、実績や対応の質もあわせて確認することが大切です。
(参考)
一般家庭から排出される不用品を回収するには、法律上「一般廃棄物収集運搬業」の許可を取得する必要があります。ただし、当サイトで紹介している業者の中には、自社では回収業務を行わず、「一般廃棄物収集運搬業」の許可を取得し、実際に回収を行っている各地域の提携業者に業務を委託している場合があります。
このような場合、紹介業者自身が許可を取得していなくても、実際に回収を行う提携業者が許可を取得し適法に業務を行っているため、法律上も問題ありません。
引っ越し前のゴミ捨ては計画が命!
収集日を事前に確認して逆算する
引っ越し前に必ずやっておくべきことのひとつが、自治体のゴミ収集日をチェックすることです。
可燃ごみ・不燃ごみ・資源ごみ・粗大ごみなど、それぞれ収集日が異なります。
特に粗大ごみは予約制の自治体が多く、申し込んでから回収までに1週間以上かかるケースもあるため、早めにスケジュールを組んでおく必要があります。
逆算して動けば、ギリギリになって焦ることもなくなります。
また、祝日や年末年始などは通常の収集日と異なることがあるため、引っ越し日がその時期に重なる場合は特に注意が必要です。
念のため、自治体の公式サイトで最新のカレンダーを確認しておきましょう。
売却・処分の判断基準を決めておく
引っ越しの準備中に出てきた不用品を、すぐに処分するのではなく「売る」「譲る」「捨てる」などの選択肢に分けて考えると効率的です。
売れそうなものはフリマアプリやリサイクルショップへ、誰かにあげられそうなものは譲渡、使えないものは処分と、あらかじめ基準を決めておけば迷わずに済みます。
この判断を早めにしておけば、時間にも気持ちにも余裕が生まれます。
「捨てるのはもったいないけど、使わない」といった中途半端な品も、一定の基準を持って判断すると迷いが減り、作業も早く進みます。
使わないものから優先的に片付ける
荷造りと同時進行でゴミの処分を進めるには、季節外れの服やあまり使っていない家具・家電など、「今すぐ使わないもの」から手をつけるのがポイントです。
不要なものを早めに取り除けば、部屋もスッキリして作業効率もアップします。
「後でやろう」と思って後回しにすると、結局引っ越し前に間に合わなくなってしまうことが多いです。
1日1つでも構わないので、少しずつ片付ける習慣をつけておくと安心です。
引っ越しのゴミ問題でよくあるQ&A
Q. 不用品回収の見積もりはどれくらいで来てくれますか?
A. 依頼する業者や混雑状況によりますが、早ければ即日〜翌日対応が可能な業者もあります。
引っ越し間近で急いでいる場合は、電話連絡で「最短対応が可能か」を必ず確認しましょう。
大手業者より地域密着型の業者のほうが早いこともあります。
Q. 見積もりや相談だけでも料金はかかりますか?
A. 多くの業者では見積もりや相談は無料で行ってくれます。
ただし、対応エリア外やキャンセル時に料金が発生することもあるので、事前に「無料対応の範囲」を明確に確認しておくと安心です。
Q. 少量でも不用品回収を頼んでいいの?
A. 1点だけでも回収してくれる業者は多数あります。
ただし、量が少ない場合は最低料金が設定されているケースもあるため注意が必要です。
軽トラック1台分までが定額というプランも多いため、他の不用品とまとめて依頼するのがお得です。
Q. 引っ越し業者にもゴミの処分は頼めますか?
A. 一部の引っ越し業者では、オプションで不用品回収を受け付けています。ただし、粗大ごみやリサイクル対象品など、引き取り不可の品もあるため、事前に詳細を確認しましょう。引っ越し当日の申し込みは難しいことが多いです。
Q. ゴミ処理場への持ち込みって誰でもできるの?
A. 基本的に居住者であれば利用可能ですが、自治体によって条件が異なります。
運転免許証など住所の分かる身分証明書が必要な場合や、事前予約制になっているところもあるため、事前確認は必須です。
手数料がかかる場合もあります。
まとめ
引っ越し直前にゴミ捨てが間に合わなくても、慌てず冷静に対処すれば問題なく乗り切ることができます。
自分の状況に合った方法を早めに選んで行動することが大切です。
この記事のポイントまとめ:
- ゴミ収集日を逆算してスケジュールを立てることが大切です
- 売る・譲る・処分など判断の基準を決めておくと迷いません
- 即日対応の回収業者を活用すれば当日でも処分できます
- 家電や粗大ごみは自治体ルールに従って処分します
- 無許可業者や不法投棄には絶対に関わらないようにしましょう